巡閲
じゅんえつ
名詞
標準
文例 · 用例
高城の大練兵場にあつめたが、その日、彼は、「はてな」 と、巡閲中の駒をふと止めて、鉄甲燦然と整列している諸将の面々を見つつ、何かいぶかしげな顔をした。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
そしてすぐ副官や随身将校の騎馬をしたがえて、次の巡閲に移っていた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
近日この地方を諸国|巡閲の大官が通るという沙汰がある。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
たまたま、南岸にある蜀兵の各隊を、四輪車に乗って巡閲していた孔明は、「孟獲が大軍をひきいて近づきつつあります」 と、部下から聞くと、「すわ疾風雲だ。
— 出師の巻 『三国志』 青空文庫
しかし、二条、三条ノ辻、朱雀の大路と、諸所に勢ぞろいしていた万余の軍勢を一巡閲兵してまわると、ひたいは発汗に濡れて来て、もう彼女の存在など毛穴の一つにもとどめてはいず、完全なる三軍の将義貞だった。
— 筑紫帖 『私本太平記』 青空文庫