斜め横
ななめよこ
名詞
標準
文例 · 用例
薙ぎはらいにかかる鎌の刃を斜め横にすべらした。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
その美しさは、真正面から見たのではよく分らないかも知れないが、横から、斜め横から見れば、誰にでも、「素人」にでも分る。
— 豊島与志雄著 『球体派』 青空文庫
満員の電車に鮨詰めになっている雑多な人々の眼、それを斜め横から、眼瞼の下に円くふくらんでいる、そのふくらみが分るほどの角度で見れば、どれもみな素晴らしく美しい。
— 豊島与志雄著 『球体派』 青空文庫
二卓ほど距てた斜め横に、どうも見覚えのあるような中年の男がいた。
— 豊島与志雄 『秦の出発』 青空文庫
斜め横に身体を向きかへるといふやうなわづかな動作はそれ故非常に烈しい変化を感じさせる。
— 高村光太郎 『能の彫刻美』 青空文庫
黙って兵藤の斜め横から飛込んでダッと体当りをくれる。
— 三好十郎 『天狗外伝 斬られの仙太』 青空文庫
兵藤、吉村を斬らせじと縁側に躍り上って斜め横から仙太に迫る。
— 三好十郎 『天狗外伝 斬られの仙太』 青空文庫
元来江戸風――日本建築風――の橋の場合には、欄干から橋ゲタへかけての見付きを、横の木組み二本引きに、平行したのが、古来からの例であるが、明治初年製の橋には、これが一ころのロシヤの旗のやうに、十文字を斜め横に置いた形のぶつちがひに、木を組んだものが多い。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫