ククリ
ククリ
名詞
標準
kukri (Nepalese knife)
文例 · 用例
瓢箪の様な、ノラクラした中に、チヤンと腹のククリが有る。
— 尾崎放哉 『俺の記』 青空文庫
それから鏡台の一番下の曳出に詰まっているスキ毛を掴み出して元結で頭にククリ付けた。
— 夢野久作 『芝居狂冒険』 青空文庫
ともかく、談と称し話と称するものは、あなたも喋れば、こちらも喋る、両々相談ずるうちに序論より出発して結論に至るもので、いきなり棒をひつぱるみたいに話のシメククリだけで申渡すんぢや片手落だな。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫
ベルククリスタル Bergkristall と云う題で、水晶の周りに、髯の長い小人が三人かたまって、鑿で削ってる置き物である。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
ほら、首ククリは小便やクソをたれて、ずいぶんムゴタラシク苦悶するけど、本当は生涯のたのしいことを一時にドッとパノラマに見て、あの時ほど幸福な瞬間はないんだってね。
— 坂口安吾 『現代忍術伝』 青空文庫
拙僧は、奴め、口惜しまぎれにクビククリの寸前にアブリダシを前歯に仕掛けやがったなと睨んだが、漬物屋のオカミサンは、亡魂がこの地にとどまって、歯に文字を書いたというのだよ。
— 坂口安吾 『行雲流水』 青空文庫
帰京して、ソノ子から吾吉のクビククリの話や骨壺の話をきいて、つくづく情ない思いになった。
— 坂口安吾 『行雲流水』 青空文庫
彼自身、せっぱつまり、クビククリの一足前まで来ていたからである。
— 坂口安吾 『行雲流水』 青空文庫