舞い下りる
まいおりる
動詞
標準
文例 · 用例
陳独秀は虹のように地面に這入った彼の腕から拳銃をとると、虚空に一発打ち放して花火のように彼方に舞い下りる弾丸を見つめながら、――何故死なねばならないのだ!
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
一方の窓より異様の感じが起るので、少しく首を転じて寝ながら睹ると、黒紋付の綿入れを着た男が抜刀を提げて老爺を追うに、二人ながら手も足も動かさず、眉間尺の画のごとく舞い上り舞い下りる。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
それを見て燕の群はさっとその上に悉く舞い下りるのだ。
— 金史良 『土城廊』 青空文庫
舞い上がっては舞い下りる。
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
人々はたしかに幾度となく、櫓の上にピチンピチンと音がして、細いは細いながら閃光がサッと舞い下りるのを目撃した。
— 海野十三 『雷』 青空文庫
その時は、――まあ、ひと口にいえば、その時は鳳凰が舞い下りるわけである。
— ЗАПИСКИ ИЗ ПОДПОЛЬЯ 『地下生活者の手記』 青空文庫
申の刻になっても一向に衰えを見せぬ雪は、まんべんなく緩やかな渦を描いてあとからあとから舞い下りるが、中ぞらには西風が吹いているらしい。
— 神西清 『雪の宿り』 青空文庫
つばめは、何事かと思って、舞い下りると、一|本の強そうなあしに止まったのであります。
— 小川未明 『南方物語』 青空文庫