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東寮

とうりょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
始めて来た時は、東寮と云ふ処に居たのだ。
尾崎放哉 俺の記 青空文庫
思ひ起せば、この事があつたのは丁度三年前、それから、二度冬を越して、又、二度春を向へたが、其間、或は、東寮に居つた事もあるし、南寮に居た事もある。
尾崎放哉 俺の記 青空文庫
二年になると成績のよくないものとか、特に新入生を虐めさうな大兵なものとかは、三年生と一緒に東寮に移らなければならなかつたが、私は運よく西寮に止まり、もちろん室長でこそなかつたにしろ、それでも一年生の前では古参として猛威を揮ふ類に洩れなかつた。
嘉村礒多 途上 青空文庫
やはり一年の時同室だつた郵便局長の倅は東寮に入れられて業腹な顔をしてゐた。
嘉村礒多 途上 青空文庫
引き続いて日を経ない夕食後、舎生一同が東寮の前の菜園に出て働いた時のことであつた。
嘉村礒多 途上 青空文庫
が、逐一犯罪は検挙され、わツといふ只ならぬ泣声と共に、私たちは食事の箸を投げて入口に押しかけると、東寮の或三年生が刑事の前に罪状を告白して泣き伏してゐた。
嘉村礒多 途上 青空文庫
「いいえ、やっぱり東寮のひと。
宮本百合子 雑沓 青空文庫
東寮の三階で叩いてゐる相撲の太鼓も、入口の屋根の上に陣取つて、傍若無人に高聲を發してゐる大學生の一群も、もう私の癪には障らなかつた。
久米正雄 受驗生の手記 青空文庫