幻辞.com

祖法

そほう
名詞
1
標準
文例 · 用例
祖法児(Dsuhffar アラビヤ)天方(“Beitullah”House of God の訳、メッカ、アラビヤ)等に至れり。
幸田露伴 運命 青空文庫
以後、日本の造船術は、全然後退してしまつたし、日本人の頭には、鎖国は祖法であり、国是であるといふ観念が成長し、外国人と交ることを、極度に怖れるやうになつたのである。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
祖法神大先生が長崎に下ってオランダ医学を究められたのはこの理に当るもので、正剣は人智を越えて人体に属するものだ。
坂口安吾 女剣士 青空文庫
また浄土宗の開祖法然上人の晩年に際して、弟子法蓮房が上人入滅後何処を遺蹟とすべきやと問うたのに対して、上人の答えた語を「行状画図」に記して、「念仏を修せん所は貴賤を論ぜず、海人漁人が苫屋までも、皆是れ予が遺跡なるべし」と云われたとある。
日蓮聖人はエタの子なりという事 旃陀羅考 青空文庫
実際は幕権大磐石時代に淵源する水戸学の尊王と徳川家祖法の鎖国とが、時局にたいする副将軍的念慮から結合されたにすぎない。
服部之総 尊攘戦略史 青空文庫
しかも他方幕閣は和親さえあるに今度は通商の決定を迫られているという安政五年正月に、その直前の水藩建白によって下ったといわれる朝廷からの幕吏への示命書には、はっきりと幕府祖法が真向からふりかざされている。
服部之総 尊攘戦略史 青空文庫
しょせん水戸斉昭の尊王攘夷は天保薪水令(一八四二年)和親条約(一八五三年)と、鎖国厳制を弛めては蹂躙し去った幕閣にたいする幕府祖法の怒りであった。
服部之総 尊攘戦略史 青空文庫
京都に奏上して「政道奏聞に不及」る祖法を覆えしたこと、同じく各藩論を従前通り無視する代りに在府諸侯に開鎖意見を徴したこと、そして何よりもそれによりて水戸と薩摩以下の雄藩ブロックの形成に資したことなど。
服部之総 尊攘戦略史 青空文庫