目の子
めのこ
名詞
標準
文例 · 用例
……「併しあの二番目の子は良かつた、あの子が生きてさへゐれば……」―― 渡り廊下を駆け寄つて来る看護婦の足音がした。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
朝が来るたびに、隣りのタカヂアスターゼの下から三番目の子供が、「イチオー………コイマー」と何度も/\呼ぶのであつた。
— 中原中也 『金沢の思ひ出』 青空文庫
彼は、細君の大きな腹の中に七人目の子供を見た。
— 葉山嘉樹 『セメント樽の中の手紙』 青空文庫
三人目の子供を産むために、下の児を連れて県病院の施療病室にいる女房は?
— 葉山嘉樹 『生爪を剥ぐ』 青空文庫
一八八〇年七月には三番目の子息のジュリアンが生れた。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
これは極めて大ざっぱな目の子勘定ではあるが、それでもおおよその桁数としてはむしろ最悪の場合を示すものではないかと思われる。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
こんな目の子勘定をして紳士淑女の辛抱強いのに感心する一方では自分でこの仲間にはいろうという勇気を沮喪させていた。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
」 こんな好い加減の目の子勘定を並べてありふれの年賀状全廃説を称えていたが、本当はそういう国家社会の問題はどうでもよいので、実際はただせっかくの書きいれ時の冬の休みをこれがために奪われるのが彼の我儘に何より苦痛であったのである。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫