巧言令色
こうげんれいしょく
名詞
標準
flattery
文例 · 用例
(一行あけて)ほととぎす、いまわのきわの一声は、「死ぬるとも、巧言令色であれ!
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
その光栄の失敗の五年の後、やはり私の一友人おなじ病いで入院していて、そのころのおれは、巧言令色の徳を信じていたので、一時間ほど、かの友人の背中さすって、尿器の世話、将来一点の微光をさえともしてやった。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
わが肉体いちぶいちりん動かさず、すべて言葉で、おかゆ一口一口、銀の匙もて啜らせ、あつものに浮べる青い三つ葉すくって差しあげ、すべてこれ、わが寝そべって天井ながめながらの巧言令色、友人は、ありがとうと心からの謝辞、ただちにグルウプ間に美談として語りつがれて、うるさきことのみ多かった。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
非常に惰弱になって巧言令色である。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
私は、死ぬるとも、巧言令色であらねばならぬ。
— 太宰治 『めくら草紙』 青空文庫
巧言令色足恭、怨ヲ匿シテ其ノ人ヲ友トスルハ、丘|之ヲ恥ヅ とか、生ヲ求メテ以テ仁ヲ害スルナク身ヲ殺シテ以テ仁ヲ成スアリ とか、狂者ハ進ンデ取リ狷者ハ為サザル所アリ とかいうのが、それだ。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
東京が如何に巧言令色を以て吾々を招くとも、これに眩惑されてはならぬ。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
いわく「巧言令色|鮮ないかな仁」。
— 伊丹万作 『演技指導論草案』 青空文庫
作例 · 標準
彼は巧言令色を使い、相手をうまく丸め込んだ。
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巧言令色で人に近づく者は信用できない、と父はいつも言っていた。
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表面的な巧言令色に惑わされず、本質を見抜くことが大切だ。
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