薪山
たきぎやま
名詞
標準
文例 · 用例
つなは古木邸の東側へまわり、そこにある薪山の中に身をひそめて、屋敷のようすを監視した。
— 山本周五郎 『風流太平記』 青空文庫
薪山といっても二三段ばかりの小さなもので、少しばかりの松と枯れた雑木林しかなく、周囲はずっと畑続きだから、見張りにも都合はいいが、人に発見されるおそれも多分にあった。
— 山本周五郎 『風流太平記』 青空文庫
暗いのでもう隠れている必要もない、林から出て、薪山の端の笹藪のところまでおりた。
— 山本周五郎 『風流太平記』 青空文庫
一つはこの薪山の下を北へゆき、他の一つは東のほう下館へ向って延びていた。
— 山本周五郎 『風流太平記』 青空文庫
土採り山や、薪山や、無数の窯場が、目の下に見える。
— 第一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
薪山の検地などは、従来から形式だけのものに過ぎない。
— 第一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
「まあ、御主人は」 と、薪山以来、恩義に思っている商人たちは、肴の仕度も、買物も、何もかも小まめに働いて尽してくれた。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫
千駄木のほうもその通りで、もとは一軒の家ですら、年に三駄五駄の木を焚いていたのだから、薪山としてはむしろちっぽけなものであった。
— 柳田国男 『母の手毬歌』 青空文庫