誉上
ほまれうえ
名詞
標準
文例 · 用例
祐天顕誉上人(浄土宗大本山増上寺三六世法主)の資質は愚鈍であった。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
開基は了誉上人、始祖家康の生母がここに葬られているために、寺領六百石を領して、開山堂、弁財天祠、外久蔵主稲荷、常念仏堂、経堂、無縁塚坊舎が三カ寺、所北寮が百軒、浄土宗関東十八|檀林中の随一を誇るだけあって、広大壮麗言うばかりない大伽藍です。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
このお菊の霊は伝通院の了誉上人が解脱さしたのであった。
— 田中貢太郎 『皿屋敷』 青空文庫
当代よりは廿六世以前、山城国延暦寺乗運公の実弟、増誉上人といふ人がこの沼津の地に来り、以前鬱蒼として茂つてゐたと伝へらるゝ松原が相模の北条と甲斐の武田との戦ひの戦略から一本残らず伐り払はれ、見る影もない荊棘の曠原となつてゐたのを嘆き自ら植樹に着手した。
— 若山牧水 『沼津千本松原』 青空文庫
増誉上人は単に松の眺めの絶えたを惜しんだばかりでなく、斯うした済世救民の志もあつたのである。
— 若山牧水 『沼津千本松原』 青空文庫
幾らの銭のために増誉上人以来幾百歳の歳月の結晶ともいふべきこの老樹たちを犠牲にしようといふのであらうか。
— 若山牧水 『沼津千本松原』 青空文庫
しかも博士の迷惑は名誉上だけにとどまらず営業の方へも影響した。
— 国枝史郎 『物凄き人喰い花の怪』 青空文庫
けれども、青年団員という文明的な名を持つ名誉上、けんかはすまい話し合が出来た。
— 宮本百合子 『田舎風なヒューモレスク』 青空文庫