ゲマインシャフト
ゲマインシャフト
名詞
標準
gemeinschaft
文例 · 用例
ゲマインシャフト的な具體的な社會においては抽象的な情熱であるところの名譽心は一つの大きな徳であることができた。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
ゲマインシャフト的な具体的な社会においては抽象的な情熱であるところの名誉心は一つの大きな徳であることができた。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
色々のニュアンスを持った全体主義的社会理論(ゲマインシャフト・全体国家・等々)は日本主義者が好んで利用するファシズム哲学のメカニズムなのである。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
例えば全体性・体験・ゲマインシャフト・などという「哲学的」に尤もらしい諸範疇の強調は、殆んど総てこうした謙譲な研究家や反省家や不安家自身の口から洩れたものに他ならないのだ。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
抽象的に考えれば、なる程部分主義よりは全体主義が良いし、体験無視より体験尊重が正しいし、ゲゼルシャフトよりもゲマインシャフトの方が人間関係として勝っているに決っている。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
例えば親作と小(子)作といったような恩義的関係、即ちF・テニエスの云うようなゲマインシャフト的社会形態が有力だが、そこで適当なものは社会主義ではなくて「共同主義」であって、之は経済的には協同組合又は協力運動(合作運動)として、政治的には自治として、文化的には精神主義として、現われるという(三五頁)。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
それは単にこの東洋主義者・アジア主義者が、橘氏の『農村学』に出て来る「完全全体国民」とか「調和国民社会」とかいうものの外国種に相当するO・シュパン式な「全体」の哲学が好きで、特に農村に於ける「合作運動」というようなゲマインシャフトに無条件に好意を持っているからに過ぎない。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
家族制度を個人主義に対立させる日本のイデオローグ達は、今日往々にして、ゲマインシャフトとゲゼルシャフトという舶来の区別を持ち出すのであるが、それによると西洋の社会は個人主義的なゲゼルシャフトであるに反して、日本の社会に限って、家族制的民族主義によるゲマインシャフトだというのである。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
作例 · 標準
テンニースは、家族や村落のような感情的な絆で結ばれた共同体を「ゲマインシャフト」と定義した。
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都会のドライな人間関係に疲れ、ゲマインシャフトのような温かみのある地域社会での暮らしを夢見るようになった。
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インターネット上のコミュニティも、共通の趣味を通じて強い連帯感が生まれれば、一つのゲマインシャフトと言えるかもしれない。
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ウィキペディア
ゲマインシャフト とは、ドイツの社会学者フェルディナント・テンニース(Tönnies)が提唱した概念で、「共同体」を意味するドイツ語である。この共同体は、地縁、血縁、民族、家族などにより自然発生した社会集団であり、実在的かつ有機的な生命体とみなされる。本質意志(Wesenwille)に基づく有機的結合を特徴とし、人々が自然に結びつき、共通の価値観や目標を持つ社会の形成を指す。テンニースの社会学理論において、共同体はしばしば前近代社会や農村社会に例えられ、個人よりも集団の利益や存続が重視される。また、共同体では信仰、文化、伝統が中心的な役割を果たし、個々の行動や規範が共有され、持続的な秩序が保たれる。対義語は、ゲゼルシャフト。