持ち重り
もちおもり
名詞
標準
文例 · 用例
それは多く雨の夜なのですが、差している傘の上にかわうそが取りつくので、非常に持ち重りがするということです。
— 岡本綺堂 『江戸の化物』 青空文庫
」 蝸牛は持ち重りのする背の家を揺ぶってみました。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
箱は鎧櫃ほど持ち重りがした。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
そのむかし、漢帝なにがしの後園にあつた名高い含消梨といふ梨の実は、その大きさが酒瓶ほどもあり、一つ一つの重みが、ひどく持ち重りがするので、顆がはち切れるほど成熟するころになると、枝がそれを支へきれないので、どうかするとへし折れることが少くはなかつた。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
その上、始めて様子も分らぬ所へ行くので、道も殊更遠く感ぜられるのに、背の荷物は段々持ち重りがして来るし、さらでだに暑い八月の日盛り頃で、全身汗|水漬になるし、前からも後からも人力車が突ツかけて来て、車夫にぽん/\怒鳴られるし、ほんとうに泣き出したい位だつた。
— 加能作次郎 『乳の匂ひ』 青空文庫
」「杉材としては持ち重りがする。
— 国枝史郎 『大捕物仙人壺』 青空文庫
少年の手には持ち重りがする。
— 国枝史郎 『南蛮秘話森右近丸』 青空文庫
厚さ五分に幅一寸、長さ二寸という大きな貨幣で、持ち重りするほど重かった。
— 国枝史郎 『銀三十枚』 青空文庫