書き物
かきもの
名詞頻度ランク #30302 · 青空 292 例
標準
(piece of) writing
文例 · 用例
我を厭ふ隣家寒夜に鍋を鳴らす 霜に更ける冬の夜、遅く更けた燈火の下で書き物などしているのだろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
徳川末期の市井の状態の書き物を見ると、斯んな風俗が盛んに行はれた事が解る。
— 幸田露伴 『侠客の種類』 青空文庫
地名も旅館の名もしばらく秘しておくが、わたしがかつてある温泉旅館に投宿した時、すこし書き物をするのであるから、なるべく静かな座敷を貸してくれというと、二階の奥まった座敷へ案内され、となりへは当分お客を入れないはずであるから、ここは確かに閑静であるという。
— 岡本綺堂 『温泉雑記』 青空文庫
虚無僧である以上、普化宗本寺の取名印、すなわち竹名を許されたという証印の書き物を所持している筈であるが、彼らは、尺八、天蓋、袈裟などの宗具のほかには、何物も所持していなかった。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
しかるに実際は大ちがいで、私は書き物をする時の外、殆ど半日も家の中にいたことがない。
— 萩原朔太郎 『秋と漫歩』 青空文庫
婆やのお駒が私の部屋へ来て、芝生越の樹立ちの中の小亭を指して云う「大川さんが来る前は書き物をするからあすこへ閉じこもると仰るので、ほかのお客を断わってお貸ししてありますのに、赫子さんが来ると何も放り出してあの通り……。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
(四)○机の上に片肘をついて煙草を吹かしながら、私は書き物に疲れた眼を置時計の針に遊ばせてゐた。
— 石川啄木 『歌のいろ/\』 青空文庫
今日になってみれば頗る貴重な書き物が維新当時にみんな反古にされてしまったからね。
— 岡本綺堂 『西瓜』 青空文庫
作例 · 標準
書斎の机には、彼が長年書き溜めてきたと思われる膨大な量の書き物が積み上げられていた。
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江戸時代の書き物を現代語に訳す作業は、当時の暮らしを追体験するような面白さがある。
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「この書き物、父が若い頃に書いた小説の草稿かしら。初めて見たわ」
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標準
(act of) writing
作例 · 標準
「ちょっと急ぎの書き物があるから、悪いけど今日の夕食は先に済ませておいて」
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喫茶店の隅の席で、彼女は周囲の喧騒を気にする様子もなく黙々と書き物を続けている。
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夜更けに集中して書き物をしていると、時計の刻む音だけがやけに大きく聞こえてくる。
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彼は少しの空き時間さえあれば、メモ帳を取り出して何やら書き物を始める。
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