塊土
かいど
名詞
標準
lump of earth
文例 · 用例
其志望や大、其氣象や高、其勢や順、其理や適、是れ、支那海の盡くる所、太平洋の初まる所に國を起し、世界東西の文明を呼吸し、高きに據つて、亞細亞思想(若し此の如きものありとせば)の頑固なる塊土とも云ふべき支那に向つて、大打撃を與へたる時勢が生み出せる、正統の子たる也。
— 竹越三叉 『世界の日本乎、亞細亞の日本乎』 青空文庫
娑婆にいながら、娑婆から下へ潜り込んで、暗い所で、鉱塊土塊を相手に、浮世の声を聞かないで済む。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
立騒ぐ召つかいどもを叱りつも細引を持て来さして、しかと両手をゆわえあえず奥まりたる三畳の暗き一室に引立てゆきてそのまま柱に縛めたり。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
ほんとう……なら……うれしいけど○これぢや これぢや○テン太郎 お前はいつかお父さんの書斎でこんな本を見たことがなかつたかいどんな本です 僕ときどきお父さんの本を見ますから○この本ぢや どうだ こういふ絵を見たことがなかつたかあッ!
— 火星探検―漫画台本 『小熊秀雄全集−22』 青空文庫
「無駄づかいどころか、この頃は髪結いさんへ行くのだって四日に一度の倹約ぶりよ。
— 矢田津世子 『神楽坂』 青空文庫
矢代はまだ店が始らぬのかと初めは思ったが、見ていると通りから見える所の入口の向うで、いつも矢代の卓へサーヴィスに出て来たボーイ頭が支配人に立ち向い、何事かいどみかかるような興奮した姿で話していた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
不馴れのものは、自分たちの権利のつかいどころを知らない。
— 宮本百合子 『刻々』 青空文庫
それで、ハイロの手まねをかいどくして、わかったように思うことは、この天蓋をつくっている壁体はすくなくとも三重になっているらしい。
— 海野十三 『怪星ガン』 青空文庫