戦声
せんせい
名詞
標準
文例 · 用例
(その上私は、あやうく竹で突き殺されるところを、左門に助けられた) 塑像のように縋り合っている二人の上へ降りかかっているものは、なんどりとした春陽であり、戦声が絶えたので啼きはじめた小鳥の声であり、微風に散る桜の花であった。
— 国枝史郎 『血曼陀羅紙帳武士』 青空文庫
「松浦氏は犬帰村方より、青塚へ向かった連合軍どもを、迎え撃つ手の指揮者として、……あれあれ今も戦声の聞こえる、あなたにあって戦っている筈……」「まあまあさようでございましたか……そうと知ったら危険を冒し、嘉門爺さんの屋敷などへ行かずに、すぐに、そっちへ行ったものを。
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
」「参りましょう」 と馬首を揃え、二人は一散に走り出したが、その時戦声烈しくなり、鉄砲の音も高くなり、忽ち行手から算を乱し、大勢の人影が走って来た。
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫