幻辞.com

笠懸

かさがけ異読 かさかけ
名詞
1
標準
mounted archery
文例 · 用例
廿一日、戊申、将軍家、三浦三崎に渡御、船中に於て管絃等有り、毎事興を催す、又小笠懸を覧る、常盛、胤長、幸氏以下其射手たりと云々。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
秀吉は政宗を笠懸山の芝の上に於て引見した。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
即ち宿老松田憲秀であって、密使を早雲寺の秀吉に発し、小田原城の西南、笠懸山に本営を進むべきことを説いて居る。
菊池寛 小田原陣 青空文庫
『義貞が笠懸野を出て、利根川を渡つて、勢猛に武蔵野に出て行つたさまは、今からでも十分に想像することが出来るではありませんか……』かう言ふ声が聞える。
田山録弥 百日紅 青空文庫
“お嗽ひ水”と称する清水や、“笠懸けの森”という伝説の地や、また帝が、山村の夕煙を見て、詠まれたとなす、よそにのみ思ひぞやりし思ひきやたみの竈をかくて見むとは と、「増鏡」の“久米のさら山の巻”に見えるのはこの地などと、かぎりもない。
世の辻の帖 私本太平記 青空文庫
――三位ノ局阿野|廉子と、今日の“笠懸け”に出る騎士の一人が教えてくれた。
世の辻の帖 私本太平記 青空文庫
やがてその“笠懸け十番”の競技がすむと、土地の若い男女が花吹雪の中に山家踊りの輪をえがいた。
世の辻の帖 私本太平記 青空文庫
鳳闕の西、二条高倉に馬場殿とて俄に離宮をたてられたり天子、常に行幸あつて歌舞、蹴鞠のひまには競馬を番はせ笠懸を射させ御遊の興をぞ添へられける 秋も、つい二年前の秋は、どうだったろう。
建武らくがき帖 私本太平記 青空文庫
作例 · 標準
神社の秋祭りで、流鏑馬(やぶさめ)とともに笠懸が奉納された。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
鎌倉時代には、武士の鍛錬として笠懸が盛んに行われた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
博物館で、笠懸の様子を描いた古い絵巻物を見た。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア

笠懸(かさがけ)とは、疾走する馬上から的に鏑矢(かぶらや)を放ち的を射る、日本の伝統的な騎射の技術・稽古・儀式・様式のこと。流鏑馬と比較して笠懸はより実戦的で標的も多彩であるため技術的な難度が高いが、格式としては流鏑馬より略式となり、余興的意味合いが強い。流鏑馬、犬追物と並んで騎射三物と称された。現在は笠掛とも表記する。群馬県新田郡笠懸(かさかけ)町(現みどり市)の名は、源頼朝がこの地で笠懸を行ったことに由来するという。

出典: 笠懸 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0