幻辞.com

亡き魂

なきたま
名詞
1
標準
departed soul
文例 · 用例
「霧たちこめし水の面に、二ツの光りてらすなり、友におくれし螢火か、はた亡き魂かあはれ/\」と一面惨絶の光景を画きて、先づ幽魂の迷執をうつす。
北村透谷 「桂川」(吊歌)を評して情死に及ぶ 青空文庫
「旧枕故衾誰与共」という詩の句の書かれた横に、亡き魂ぞいとど悲しき寝し床のあくがれがたき心ならひに と書いてある。
源氏物語 青空文庫
仲の町の両側に隙き間もなく積み重ねられた真菰や蓮の葉には初秋の涼しい露が流れて、うるんだ鼠尾草のしょんぼりした花の上に、亡き魂の仮りの宿ともいいそうな小さい燈籠がうす暗い影を投げていた。
岡本綺堂 箕輪心中 青空文庫
亡き魂と死と、こんなことを考えるとお時の心はいよいよ暗くなった。
岡本綺堂 箕輪心中 青空文庫
一人の浪人は、麻の襦袢を披げて、その背へ露と消え身は死するとも亡き魂は千代|朝廷辺を守り奉らむ水戸浪士 三岡源次郎吉次 と、書いて「これでよい」 と、云って、筆を置いた。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
焼けしうへ一雨そそぐゆふだちのしめり涼しく土の香の立つゆふだちに濡れし鴉の羽たたきに桐の花ちる夕あかりかな枕つく妻屋もささで夏の月入るまでを見ん夜の涼しさに明治二十六年の夏、子等の集ひきて、祖先を初め、無縁となれる身内の亡き魂をまつりて供養しけるうれしさに。
與謝野禮嚴 禮嚴法師歌集 青空文庫
死者の魂祭りに関しては、まつりの語の内容が、変化した近代において、前代から承けついだまゝの語形、たまゝつりを俗間語原説から、亡き魂を奉祀すると考へてゐる。
折口信夫 たなばたと盆祭りと 青空文庫
(挽歌聞こゆ)使女A ほんにまあ物あわれな、亡き魂を祭るあの挽歌の節は。
国枝史郎 レモンの花の咲く丘へ 青空文庫
作例 · 標準
先祖の亡き魂を慰めるため、毎年お盆には家族で墓参りに行く。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
戦場で散った兵士たちの亡き魂が、安らかに眠れるよう祈りを捧げた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
古くから伝わるその儀式は、亡き魂を弔うために行われるという。
幻辭AI · gemini-2.5-flash