実習室
じっしゅうしつ
名詞
標準
文例 · 用例
即ち、解剖学実習室で、死体を解剖するようになってから、いうにいえぬ愉快を覚え始めたのです。
— 小酒井不木 『三つの痣』 青空文庫
鋭いメスの先で一本一本神経を掘り出して行く時の触感、内臓に刀を入れるときの手ごたえに私は酔うほどの悦楽を催おし、後には解剖学実習室が私にとって、楽園となりました。
— 小酒井不木 『三つの痣』 青空文庫
それは死体を扱うことに不快を覚えるというよりも寧ろ面倒臭いためでありますけれど、私は出来ることなら、一年中ぶっ通しでもよいから、実習室にはいって居たいと思いました。
— 小酒井不木 『三つの痣』 青空文庫
場所は東洋一の古い大学で、百卅余名の学生が同時に解剖実習の出来る大実習室、教室の裏の別棟になっていて、その又裏は加賀侯以来の山上御殿(震災前の話である)を囲る古池に添うた道に接してその間の若干坪の空地には足を踏み入れる所もない程熊笹に混って萱草蓬の類が生い茂っている。
— 森於菟 『屍体異変』 青空文庫
Y君はむっとしたままで研究室に置いたノートと解剖器具をとるなり、実習室に入った。
— 森於菟 『屍体異変』 青空文庫