無徳
むとく
名詞形容動詞名詞-の形容詞
標準
virtueless
文例 · 用例
いわんや私のごとき、無徳無才の貧書生は、世評を決して無視できない筈である。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
かくの如き無恥、無徳、ほとんど一片の同情にだも価しない売国奴の小生が、正義、法律の執行官たる貴下に対して、かような厚かましい事を御依頼申上ぐる資格がない事は、明かに自覚致しております次第であります。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
結局その子をして無智無徳の不幸に陥らしめ、天理人道に背く罪人なり。
— 福沢諭吉 『中津留別の書』 青空文庫
そもそも御殿の大略を言えば、無識無学の婦女子群居して無智無徳の一主人に仕え、勉強をもって賞せらるるにあらず、懶惰によりて罰せらるるにあらず、諫めて叱らるることもあり、諫めずして叱らるることもあり、言うも善し言わざるも善し、詐るも悪し詐らざるも悪し、ただ朝夕の臨機応変にて主人の寵愛を僥倖するのみ。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
無知無徳の下等社会はともかくも、上流の富貴または学者と称する部分においても、言うに忍びざるもの多し。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
常陸殿かな」「おお五右衛門か、待ちかねていたよ」「約束の時刻よりは早いつもりだ」 云い云い静かに歩み寄って、縁へ腰をかけた常陸介と、押し並ぶように腰かけたのは、無徳道人事石川五右衛門であった。
— 国枝史郎 『血ぬられた懐刀』 青空文庫
「うん、そうか、無徳道人だったか」「郷介法師、奇遇だな」「いや、全く奇遇だわえ」「私はお主に逢いたかった」「私もお主に逢いたかったものさ」「で、五千両入用かな?
— 国枝史郎 『郷介法師』 青空文庫
」「無徳道人石川五右衛門。
— 国枝史郎 『五右衛門と新左』 青空文庫
作例 · 標準
私利私欲に走る無徳な指導者の下では、部下たちの士気は下がる一方だ。
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「私は徳のない無徳な人間ですが、精一杯務めさせていただきます」と彼は謙遜した。
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昔の物語では、無徳な王が国を滅ぼし、民衆が苦しむ様子が描かれている。
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標準
poor
作例 · 標準
貧困にあえぐ無徳な人々を救うため、寺院では炊き出しが行われた。
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「無徳の身ではありますが、志だけは誰にも負けません」と若者は誓った。
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かつての武家社会では、無徳な浪人が食い詰めて用心棒をすることもあった。
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