金袋
かねぶくろ
名詞
標準
money pouch
文例 · 用例
立っていたのは金袋の口を圧えて、この三人しばらくの間というものはただ縦横に土間の上を駆け歩行いた。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
尚も営々と子々孫々へつゞくのだから、彼等の土蔵は年毎に金袋の置場を造り足して……終ひには何うなることであらう――と私が心配して、源さんの息子の五十歳の源太兵衛に訊ねると、彼は誰でも左うである通りの仏頂面に、稍悲し気な憂色を浮べて、「そんなこと知るものけえ!
— 牧野信一 『その村を憶ひて』 青空文庫
『近江輿地誌略』三九、秀郷竜宮将来の十宝の内に、砂金袋とあるもこの属だろう。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
男は落ちたる金袋を拾いて逃げようとする時、あやまって瓶の穴に落ちて転ぶ。
— 岡本綺堂 『青蛙神』 青空文庫
(私の妻は、都の空で私がこれらの家屋敷を売却して獲得するであらう金袋を引つさげて訪れるのを待ち焦れてゐた。
— 牧野信一 『鬼の門』 青空文庫
私は、鎧の下に金袋を抱いてゐれば、突かうが、切らうが、平気となれる。
— 牧野信一 『鬼の門』 青空文庫
早く仁王門の椽の下へ走つて、大勝負を打つて、腰に金袋をつけてしまはないと、吹雪男の餌食にされて木つ葉みぢんになつてしまふであらう……」 RとZは、西瓜のやうな顔をして窓を脱け出て行つた。
— 牧野信一 『鬼の門』 青空文庫
――鎧だけにしては重過ぎると思つてゐたら、葛籠の中には酒徳利やオルゴウルや金袋等が詰つてゐた。
— 牧野信一 『鬼の門』 青空文庫
作例 · 標準
「腰に下げた金袋がずっしりと重く、今日の商売が大繁盛だったことを物語っている。」
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「あちゃー、人混みの中で揉みくちゃにされている間に、金袋を落としちまったみたいだ。」
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「金袋の紐を固く締めて、これ以上無駄遣いをしないように自分に言い聞かせた。」
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「旅支度を整え、予備の金片を入れた金袋をしっかりと懐にしまい込んだ。」
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