朝風呂
あさぶろ
名詞
標準
morning bath
文例 · 用例
今井先生は、朝風呂がお好きですから。
— 太宰治 『饗応夫人』 青空文庫
「なんだか、まわり全体が香水の朝風呂に入っているようだね」「あんたの眼はとても腫れぼったくてよ、毎晩、お酒あんなに飲まない方がいゝと思うんだけど」 わたくしは、そういうと女の本能から、差し向いのテーブルながら掛けた椅子をちょっと池上の方へ躪り寄せるしなを致しました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
そして、改造費や調度家具類に二百万円を投じて、どの部屋にも鍵つきの別室がついているという構造と、数寄を凝らした装飾、一流料理人を雇った闇料理、朝風呂、夜ぬいだワイシャツは朝までに洗いプレスするというサーヴィスで、田村の看板を出した。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
Poogh !|大地のおわるところ|大海の始まるところ ――若いころ香水の朝風呂へ這入って金の櫛で奴隷に髪を梳かせた史上の美女が、いま皺くちゃの渋紙に白髪を突っかぶって僕のまえによろめいてる。
— しっぷ・あほうい! 『踊る地平線』 青空文庫
(住んでる者は毎朝風呂の横で顔を洗っているのだから。
— 宮本百合子 『スモーリヌイに翻る赤旗』 青空文庫
二月一日 雨、曇、行程四里、千綿(長崎県)、江川屋(三〇・中)朝風呂はいゝなあと思ふ、殊に温泉だ、しかし私は去らなければならない。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
「須藤はこれまで芸一方でやってきたのだから家庭のことは不得手だろう」 朝風呂をすませて縁へ出てきた父が、離れの手すりにもたれて池の鯉へ麩を投げているおきえさんをみやりながらこう独り言のように云うているのを傍で紀久子は聞いていたことがあった。
— 矢田津世子 『父』 青空文庫
いつものように父の外出の支度をしているところへ朝風呂をすませた父がきて、「新聞は?
— 矢田津世子 『父』 青空文庫
作例 · 標準
朝風呂の例文