御定まり
おさだまり
名詞
標準
usual
文例 · 用例
然るに近代の多数の南画家の展覧会などに出した作品例えば御定まりの青緑山水のごときものを見ると、山の形、水の流れ、一草一木の細に至るまで実に一点の誤りもない規則ずくめに出来ている。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
もちろん、たいていの伝説で御定まりのように、こういうことは三遍行われなければならないので、次には一羽のペリカン次には一頭の牡牛でこの術を行い、完全に成功してみせたというのである。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
何か見物に出掛けようとすると、必ず御目附方の下役が附いて行かなければならぬと云う御定まりで始終|附て廻る。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
私が子供の時には、父は御定まりの桃太郎から始めて大江山鬼退治の話などをしてくれたものです。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
いったいいつまでこのおさだまりの記事をつづけるつもりであるのかその根気のよさにはだれも感心するばかりであろう。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
いつの頃から夫に忍び、その名岩島友吉こそは、年も二十六、やさがた生れ、きりょう好いのについ誘かされて、人目忍びて逢う瀬の数も、…… ――阿漕が浦の度かさなれば、おさだまりで、たちまち近所となりのうわさ、これも定まる処です。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
本妻の悋気と饂飩に胡椒はおさだまり、なんとも存ぜぬ。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
コクトオは或る意味で才能をもった詩人と云われているのであるが、彼の日本印象記は、おさだまりの日本印象記であった。
— ――世相寸評―― 『日本の秋色』 青空文庫
作例 · 標準
例句