非僧
ひそう
名詞
標準
文例 · 用例
かくして彼が非僧非俗破戒の親鸞と称したことは、彼の信仰の深い体験に基づくのであって、単に謙遜のごときものではない。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
「非僧非俗」と称した親鸞は自己の身において無戒名字の比丘を見た。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
そして非僧非俗の親鸞はみずから「愚禿」と名乗ったのである。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
かくて親鸞は自身肉食妻帯を体験して、破戒の行業を辞せず、非僧非俗の愚禿と称して、在家法師、俗法師の徒を以て任じ、社会のドン底に沈淪した最下層民たる餌取法師、非人法師の徒をも疎外することなく、いわゆる御同朋御同行として、世間から最も罪業深いものと認められた、かの屠者の輩をまでも済度された。
— 喜田貞吉 『賤民概説』 青空文庫
この隱し念佛は伽藍佛教になつた淨土眞宗に對立し、同じく親鸞を祖師とする宗旨であり乍ら、非僧非俗を健前として、職業化した僧侶を否定し、土藏又は密室の中に信徒を集め、專ら五六歳から十歳に充たぬ幼童に一種の法を施して、その魂を『救はれた』とするのです。
— 隱し念佛 『錢形平次捕物控』 青空文庫
公平な史観からいえば、平家の罪は、もう過去にも裁かれているが、僧団の非僧侶的な歴史は、裁かれもせずに来た。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫