婉然
えんぜん
副詞-と形容詞-たる
標準
graceful
文例 · 用例
』と語り終つて令兄なる大佐と良君武文との顏を婉然に見た。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
それは眉も目も頬も婉然たる李であった。
— 田中貢太郎 『蓮香』 青空文庫
桑はその女をつくづく見るに婉然たる李であったから覚えず涙を流した。
— 田中貢太郎 『蓮香』 青空文庫
」 とその婦人は婉然とわらって、「ロンドンでお目にかかったではございませんの」「サア」「あたくし、ザチでございますの」 晦冥国の女王、さっき、招かれざる賓客として乗り込んだのが、ザチだった。
— 地軸二万哩 『人外魔境』 青空文庫
彼女はゆるやかに十二|単衣を着け終ると、淡紫の檜扇(もちろんガラス製であるが)をもつて顔を蔽ひながら、橋がかりへ歩を移し、そこで扇をかざして婉然と一笑した。
— 神西清 『わが心の女』 青空文庫
婉然と笑つてゐる花もある。
— 『白鳳』第二部 『鸚鵡』 青空文庫
またそこの豊麗な黄蓮が、婉然と勝ち誇つたやうな微笑を浮べてゐるのは、じぶんにとつて第一の王子である高市を立派に生みおとしたあと暫くのあひだ、あの尼子ノ娘の顔にやどつてゐた表情ではないか。
— 『白鳳』第二部 『鸚鵡』 青空文庫
婉然と一笑また二笑、何やら甘い、幅のある早口で、口上を述べたてる。
— 神西清 『少年』 青空文庫
作例 · 標準
舞踏会の中心で、彼女は婉然とした身のこなしで踊っていた。
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婉然と頭を下げて挨拶する姿は、まさに大和撫子だ。
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彼女の婉然とした話し方には、誰もが魅了される。
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