老実
ろうじつ
形容動詞名詞
標準
loyalty
文例 · 用例
且つその身体を棄てもせず、老実やかに、しんせつにあしらうのが、何か我ながら、身だしなみよく、床しく、優しく、嬉しいように感じたくらい。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
」 赤熊は身構、口吻、さて、急に七つ八つ年を取ったように老実に力なく言うのであった。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
」 小間使が老実立っていうのを聞いて、滝太郎は恐入った顔色で、「じゃあ声を出すんだろう、木だの、草だの、へ、色々なものが生きていら。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
出家は、さて日が出口から、裏山のその蛇の矢倉を案内しよう、と老実やかに勧めたけれども、この際、観音の御堂の背後へ通り越す心持はしなかったので、挨拶も後日を期して、散策子は、やがて庵を辞した。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
女乞食の掘出しもの、恩に感じて老実々々しく、陰陽なく立働き、水も汲めば、米も磨ぎ、御膳も炊けば、お針の手も利き、仲働から勝手の事、拭掃除まで一人で背負って、いささかも骨を惜まず。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
永楽帝既に崩じ、建文帝|猶在り、帝と史彬と客舎相遇い、老実貞良の忠臣の口より、簒国奪位の叔父の死を聞く。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
「何だネエ汝は、朝ッぱらから老実ッくさいことをお言いだネ。
— 幸田露伴 『貧乏』 青空文庫
」 と対向いの、可なり年配のその先生さえ少く見えるくらい、老実な語。
— 泉鏡花 『朱日記』 青空文庫
作例 · 標準
彼の老実な働きぶりは、上司だけでなく取引先からも高く評価されている。
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何年経っても変わらない彼女の老実な人柄に、誰もが深い信頼を寄せていた。
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見返りを求めず、ただ老実に村の発展のために尽くした立派な一生だった。
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