諷言
ふうげん
名詞
標準
文例 · 用例
その職府にある大臣や高官を、あたかも無能な愚人のように揶揄したりするとき、それは小市民の諷言や皮肉味をお茶うけのように軽くよろこばせたりするか知らぬが、その時代下の民衆はかならず不幸であり不安であるにきまっている。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫
才学たかく、奇舌縦横ですが、生れつき狷介で舌鋒人を刺し、諷言飄逸、おまけに、貧乏ときていますから、誰も近づきません。
— 臣道の巻 『三国志』 青空文庫
それはその諷言を見に集まる民衆の顔つきから察しると、いわば自分たちの代弁者として、それに喝采しているふうであった。
— 建武らくがき帖 『私本太平記』 青空文庫
童謡にも民の声があり、諷言もまま天の声をなす、とか。
— 建武らくがき帖 『私本太平記』 青空文庫
高田氏は、自分で自分を語ると、雜文家といひ、賣文の徒と自らよく云つてゐたし、戰時中なども、人のいひえない諷言警句を放つて、よく時人的弊を冗談のうちに、ついてゐたものである。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫