しゃきしゃき
しゃきしゃき異読 シャキシャキ・シャッキシャッキ
副詞副詞-と動詞-サ変
標準
crisp
文例 · 用例
小松に触る雨の音、ざらざらと騒がしく、番傘を低く翳し、高下駄に、濡地をしゃきしゃきと蹈んで、からずね二本、痩せたのを裾端折で、大股に歩行いて来て額堂へ、頂の方の入口から、のさりと入ったものがある。
— 泉鏡花 『縁結び』 青空文庫
見降している間も、冬を越した霜焼のようやく癒えたその手の、しゃきしゃきと動くのが、微妙に明るい暗示を誘い、何かしら彼はあれだなとすぐ思った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
」 おときも、初茸の淡い香、滑かなようでしゃきしゃきする歯ざわり、噛みしめるとどこかに土のつめたさを含む味をほめた。
— 水上滝太郎 『果樹』 青空文庫
あそこは、大店で、人の住まいが荒そうですし、それにあの、お民さんというお人が、気はいい人なのですけれど、ああいうしゃきしゃきしたお人でございますから、お駒さまも、どんなつらい目をみなすったことか、お察しできますでございますよ」「はい。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
そうときまると、女は急にしゃきしゃきと立ち動いて、砂馬の手を取って引っ張りあげるようにした。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫
枝豆をハサミでしゃきしゃきと切っていたあの小娘とは思えぬ落ちつき払ったさまに俺は、小娘を短時日にこんなに変えてしまう東京というもののこわさをまざまざと見せつけられたおもいでもあった。
— 高見順 『いやな感じ』 青空文庫