朱文
しゅぶん
名詞
標準
文例 · 用例
蘭鋳、和蘭獅子頭はもちろんとして、出目蘭鋳、頂点眼、秋錦、朱文錦、全蘭子、キャリコ、東錦、――それに十八世紀、ワシントン水産局の池で発生してむこうの学者が苦心の結果、型を固定させたという由緒付の米国生れの金魚、コメット・ゴールドフィッシュさえ備えられてあった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
白文は伊沢|信恬朱文は字澹父で、澹は水に従ふ字を用ゐてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
上のものは「森氏」で枳園の印、下のものは「伊沢氏酌源堂図書記」で蘭軒の印、並に朱文篆字である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
並に篆字朱文である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
そしてたつた今朱文公に会つた帰り途だといふやうな生真面目な顔をして、「お前はこの頃|頻と色町に出浮くさうだが、怪しからん事だ、以後は屹度慎んだがよからう。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
よほど後になって、首里の小学校では「昔唐土の朱文公」という軍歌をうたい出した。
— 伊波普猷 『私の子供時分』 青空文庫
表紙にはビアズリイのタンホイゼルの画が刷ってあって、その上に l'art pour l'art と、細い朱文字で入れた銘があった。
— 芥川龍之介 『路上』 青空文庫
この旧家に、朱文という男が仕えていました。
— ――近代伝説―― 『立札』 青空文庫