烏犀
うさい
名詞
標準
文例 · 用例
内に向かって曲がった両の角は、あくまで鋭く馬琴が形容した通り、烏犀か石剣というほどである。
— 佐藤垢石 『越後の闘牛』 青空文庫
東桂さんは腫物を内攻させないために毎日まつ黒な煉薬と烏犀角をのませた。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫
十 病身者の私はしよつちゆうお医者様の手をはなれるまがなかつたが、仕合せなことには烏犀角の東桂さんが間もなく死んだので代りに「西洋医者」の高坂さんにみてもらふやうになり、東桂さんが一所懸命ふき出さした腫物は西洋の薬できれいに洗はれてぢきによくなつてしまつた。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫