式部官
しきぶかん
名詞
標準
official responsible for court ceremonies
文例 · 用例
一月中旬に入りて昇進任命などにあへる士官とともに、奥のおん目見えをゆるされ、正服着て宮に参り、人々と輪なりに一間に立ちて臨御を待つほどに、ゆがみよろぼひたる式部官に案内せられて妃出でたまひ、式部官に名をいはせて、ひとりびとりこと葉を掛け、手袋はづしたる右の手の甲に接吻せしめ玉ふ。
— 森鴎外 『文づかひ』 青空文庫
一月中旬に入りて昇進任命などにあえる士官とともに、奥のおん目見えをゆるされ、正服着て宮に参り、人々と輪なりに一間に立ちて臨御を待つほどに、ゆがみよろぼいたる式部官に案内せられて妃出でたまい、式部官に名をいわせて、ひとりびとりことばをかけ、手袋はずしたる右の手の甲に接吻せしめたもう。
— 森鴎外 『文づかい』 青空文庫
――「わたしは式部官として、すべてが規定通り行われるよう宰領せねばなりません。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
そして何時からそうなったのであるかわからないが、近代になっては国王の名代として下庫理当(式部官)が行くようになりました。
— 伊波普猷 『ユタの歴史的研究』 青空文庫
洋行がえりの式部官戸田子爵夫人極子が、きわめて豊麗な美女で、故伊藤公が魅惑を感じて物議をひきおこしたとの噂もあった。
— 長谷川時雨 『明治大正美女追憶』 青空文庫
「もう、おいではこれだけであろう」「ふむ、いかさますみ申したようであるが」 裸足の、二人の式部官が次第書とつき合せてみると、もうお客はこれで終っている。
— 地軸二万哩 『人外魔境』 青空文庫
「失礼でございますが」 と、式部官の一人が恭々しく訊ねたのである。
— 地軸二万哩 『人外魔境』 青空文庫
当国は格式を重んじ典礼を尊ぶ点に於いて、回教国一と聴いておりますが」「恐れいります」 と、式部官が首をさげた時その婦人の姿は、昇降階に続く「騎士の間」に消えていたのである。
— 地軸二万哩 『人外魔境』 青空文庫
作例 · 標準
宮内庁の式部官が、外国からの賓客を案内した。
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式部官の仕事は、天皇陛下の公務を円滑に進めることだ。
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彼は長年、式部官として皇室の儀式に携わってきた。
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