緊張病
きんちょうびょう
名詞
標準
catatonia
文例 · 用例
誇張していえば、あの戦争でぼくは余りにも度々、親しい人たちに冷たい「さようなら」をしてしまったので、別離の悲哀に無感覚になったばかりか、緊張病の狂人が自分の糞尿を愛惜するような倒錯心理に似て、自分にいちばん苦痛を与える別離の悲しさを、苦しい故に反って愛するようになったともいえるのだ。
— 田中英光 『さようなら』 青空文庫
いったい精神病の症状は互いに有機的なつながりを持ちながら非常に明瞭な群をつくるのですが、小松の症状を見ると、興奮はあるが躁陽病に来るべき爽快、意志奔逸症を欠き、また緊張病のような不自然行為や衒奇症状を持たず、ことさら指南力を欠くような真似をするので、かえって真の疾病でないことをさとらせるのです。
— 久生十蘭 『ハムレット』 青空文庫
また当意即答症のような真似をしますが、緊張病者のような奇抜な答えでなく、感情と意志の障碍はすこしも認められないことです。
— 久生十蘭 『ハムレット』 青空文庫
緊張病(緊張型の統合失調症)という精神病の患者は世界から完全に超然として長いあいだ静止して暮らして行ける。
— Civilization And Disease (1943) 『文明と病気』 青空文庫
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緊張病(きんちょうびょう)、カタトニア、カタトニー(Catatonia)とは、精神運動の低下および昏迷状態に代表される異常行動を特徴とする状態である。1874年にドイツの医師カール・ルードヴィヒ・カールバウムにより 独: Die Katatonie oder das Spannungsirresein として報告された。
出典: 緊張病 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0