筥迫
はこせこ
名詞
標準
文例 · 用例
打ち見たところその女客、文金の高髷に銀釵筥迫、どこの姫様かお嬢様かというふうだが、けしからぬのはこのお方、膳の上に代りつきのお銚子を据え、粋な莨入れに細打の金煙管、ポンとはたいて笹色の口紅から煙をスパッとくゆらした。
— 上方の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
五 紫の矢絣に箱迫の銀のぴらぴらというなら知らず、闇桜とか聞く、暗いなかにフト忘れたように薄紅のちらちらする凄い好みに、その高島田も似なければ、薄い駒下駄に紺蛇目傘も肖わない。
— 泉鏡花 『妖術』 青空文庫