蓊欝
蓊欝
名詞
標準
文例 · 用例
まことに白帝城は老樹蓊欝たる丘陵の上に現れて、粉壁鮮明である。
— 北原白秋 『白帝城』 青空文庫
やがて若葉に鎖ざされたように蓊欝した小高い一構えの下に細い路が開けた。
— 夏目漱石 『こころ』 青空文庫
ともかくも蓊欝として、奥深い様子であった。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
ことに有名な紀三井寺を蓊欝した木立の中に遠く望む事ができた。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫
彼らの右手には高い土手があって、その土手の上には蓊欝した竹藪が一面に生い被さっていた。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
寺を囲んで蓊欝とした杉の木立の上には、姫神山が金字塔の様に見える。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
蓊欝と木が蔽つてるのと、桶の口を溢れる水銀の雫の様な水が、其処らの青苔や円い石を濡らしてるのとで、如何な日盛でも冷い風が立つてゐる。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
蓊欝と木が蔽さつてるのと、桶の口を溢れる水銀の雫の樣な水が、其處らの青苔や圓い石を濡らしてるのとで、如何な日盛りでも冷い風が立つて居る。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫