抜け抜け
ぬけぬけ異読 ヌケヌケ
副詞副詞-と
標準
freely
文例 · 用例
……やいやい抜け抜け!
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
さあ抜け抜け、汝も抜け!
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
そうしてまたさっきのように(しかしこん度はお前なしに……)ぼんやりとまだ大ぶ雪の残っている谷間を見下ろしていると、ゆっくり枯木の間を抜け抜け誰だかその谷じゅうをと見こう見しながら、だんだんこっちの方へ登って来るのが認められた。
— 堀辰雄 『風立ちぬ』 青空文庫
僕たちはそれから沈黙がちに、枯木の下を抜け抜け、僕たちの靴に踏まれて凍った土の割れる音を耳にしながら、歩いていった。
— 堀辰雄 『大和路・信濃路』 青空文庫
女は福慈岳を眺めて、美しさよりぬけぬけとすまし返っているような感じが眼につくようになった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
あのつんとすまし、ぬけぬけと白膚を天に聳え立たしている伯母の山が、これだけは拭えぬ心の染班のように雪消の形に残す。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
おとうさんのいい所を摂って成長しなきゃ」「たとえばどんなところよ」「あのぬけぬけとしたところなど。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
ぬけぬけ白状するということは、それは、かえって読者に甘えている所以だし、私の罪を、少しでも軽くしようと計る卑劣な精神かも知れぬし、私は黙って怺えて、神のきびしい裁きを待たなければならぬ。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の失敗を棚に上げて、抜け抜けと他人のせいにした。
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「よくもそんなことを抜け抜けと言えるな!」と、彼女は怒りを露わにした。
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あんな大失敗をしたというのに、彼は抜け抜けと笑顔を見せている。
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