率然
そつぜん
形容動詞
標準
文例 · 用例
温は率然「江辺柳」の三字を書して示した。
— 森鴎外 『魚玄機』 青空文庫
」 率然と冬次郎が声をかけた。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
範之丞も参れ」 率然といって冬次郎は、土間を横切り門口から出た。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
此らのものを観た人は、率然として感じるだらう。
— 折口信夫 『根子の番楽・金砂の田楽』 青空文庫
私はものを思うことに疲れ、長くなったまま眼をとじていたが、なんともいいあらわしがたい率然たる感情に襲われ、急に木箱の上にはね起きた。
— 久生十蘭 『海豹島』 青空文庫
おのれは西蔵語を修得する方便に経典を読んでいるが、こんな軽薄なことではとうてい本願はとげられないと、率然と勇猛心をふるいおこし、思いたったその日に誓願文を書きあげた。
— 久生十蘭 『新西遊記』 青空文庫
俺は真実陶に愛されていたことを、この時率然とコンプレヘンドした。
— 久生十蘭 『湖畔』 青空文庫
だが、壮士の本領はおりに触れて率然とでた。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫