本様
ほんよう
名詞
標準
文例 · 用例
或る小説に於て、主人公が「私」であろうと「彼」であろうと、文学の根本様式に変りはしない。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
」「あの、宮本様とおっしゃいます。
— 泉鏡花 『第二菎蒻本』 青空文庫
あそこの生き埋めの井戸というのがあるのを幸い、脅しつけろ、と腰本様がおっしゃりましたゆえ、変化の真似をしたのでござります……」「たわけものめがッ。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
状袋へ名宛を書くときに、森本の名前を思い出そうとしたが、どうしても胸に浮ばないので、やむを得ず大連電気公園内娯楽掛り森本様とした。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
今|家主の所へ呼ばれて江戸から来た手紙を貰ったら、山本様へのお手紙であったと云って、一封の書状を出した。
— 森鴎外 『護持院原の敵討』 青空文庫
十七「岸本様――只今ここに参り居り候。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
主税めどうして手に入れましたものか、主馬之進殿のご内儀を捕虜とし、左様人質といたしまして、その人質を盾となし、二階座敷に攻勢をとり、階段を上る我らの味方を、斬り落とし斬り落としいたしまする」 大息吐いて注進する後から、お喋舌りの勘兵衛が飛出して来て、「坂本様も宇津木殿も、斬り仆されましてございます。
— 国枝史郎 『仇討姉妹笠』 青空文庫
主命を帯びて御岳へ入り、道人様をお探しし、名古屋へまでも入り込みましたもの、失礼ながら道人様には、甲斐の徳本様ではございますまいか?
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫