小意気
こいき
名詞
標準
文例 · 用例
「春の梅、秋の尾花のもつれ酒、それを小意気に呑みなほす」という場合の「いき」と「息」との関係は単なる音韻上の偶然的関係だけではないであろう。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
……「可いかね、ちょいと岡引ッて、身軽な、小意気な処を勤めるんだ。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
彼女が唄ふところのものはジゴロ、マクロの小意気さである。
— 岡本かの子 『ダミア』 青空文庫
ベッシェール夫人は後褄を小意気に摘み上げ、拡げた傘で調子を取り、二人から斜めに先に立って歩いて行った。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
彼女が唄うところのものはジゴロ、マクロの小意気さである。
— 岡本かの子 『巴里の唄うたい』 青空文庫
「こんな晩くなっちゃ、うちへ帰れないわ」 安子が云うと、折井はじゃ僕に任かせろと、小意気な宿屋へ連れて行ってくれた。
— 織田作之助 『妖婦』 青空文庫
同じ宿に三十歳くらいで赤ん坊を一人つれた大阪弁のちょっと小意気な容貌の女がいた。
— 寺田寅彦 『海水浴』 青空文庫
上方風の小意気な鮨屋があったり、柘榴口のある綺麗な湯屋があったりした。
— 徳田秋声 『爛』 青空文庫