蒡
蒡
名詞
標準
文例 · 用例
その時、あなたのお弁当のおかずは卵焼きと金平牛蒡で、私の持って来たお弁当のおかずは、筋子の粕漬と、玉葱の煮たのでした。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
あなたは、私の粕漬の筋子を食べたいと言って、私に卵焼きと金平牛蒡をよこして、そうして私の筋子と玉葱の煮たのを、あなたが食べてしまいました。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
私もあなたの卵焼きと金平牛蒡を食べて、なんだかもうこれで、私たち二人の血がかよい合ったような気が致しました。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
調理台で、牛蒡を切っていた吉永が、南京袋の前掛けをかけたまま入口へやって来た。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
山牛蒡の葉にて捲いたる煙草を、シャと横銜えに、ぱっぱっと煙を噴きながら、両腕を頭上に突張り、ト鋏を極込み、踞んで横這に、ずかりずかりと歩行き寄って、与十の潜見する向脛を、かっきと挟んで引く。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
胡桃と、飴煮の鮴の鉢、鮴とせん牛蒡の椀なんど、膳を前にした光景が目前にある。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
牛蒡、人参は縦に啣える。
— 泉鏡花 『茸の舞姫』 青空文庫
くめ子は柄鍋に出汁と味噌汁とを注いで、ささがし牛蒡を抓み入れる。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫