推する
すいする
動詞
標準
文例 · 用例
心理學者の誤謬 夢の解釋について、多くの心理學者に共通する誤謬は、覺醒時に於ける半醒半夢の状態から、眞の昏睡時の夢を類推することである。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
しかも、この狸たるや、アルテミス型の少女に惚れる男のごたぶんにもれず、狸仲間でも風采あがらず、ただ団々として、愚鈍大食の野暮天であつたといふに於いては、その悲惨のなり行きは推するに余りがある。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
しかも、この狸たるや、アルテミス型の少女に惚れる男のごたぶんにもれず、狸仲間でも風采あがらず、ただ團々として、愚鈍大食の野暮天であつたといふに於いては、その悲慘のなり行きは推するに餘りがある。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
だから、その時の千恵造の泪を邪推する気づかいはない。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
以上のスペキュレーションが多少でも事実に該当するとした時に血液成分中に含まれるいかなる成分が最も有効であるかという問題が起こるが、多くの場合から類推すると、おそらく膠のようなものや脂酸のようなもので COOH 根を有するものが最も有効であろうと考えられる。
— 寺田寅彦 『鐘に釁る』 青空文庫
「失礼、さあ、お上りなさいまし、取散らかしまして、汚穢うございますが、」と極り悪げに四辺を※すのを、後の男に心を取られてするように悪推する、島野はますます憤って、口も利かず。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
推するに渠は若山の医療のために百金を得まく、一輪の黒百合を欲して、思い悩んでいるのであろう。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
土蔵の前に集った一団の人の驚きは推するに余りある次第であろう。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫