角石
かどいし
名詞
標準
文例 · 用例
お濠の角石まであとがつまって、爪先立ってよろめく一番うしろから、今にも人|雪崩れ打ってお濠へ落ちこむ、――と見えた途端でした。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
そして、渠の勉強室になつてゐる六疊の室を見せ、「ストーヴをこの眞ン中に焚いて、煙りをここから出すのだ」と、煙り出しがまがつてそとへ出る角石の穴をゆび指した。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
また、室内も北方ゴート風の玄武岩で畳み上げた積石造で、周囲は一抱えもある角石で築き上げられ、それが、暗く粗暴な蒙昧な、いかにも重々しげなテオドリック朝あたりを髣髴とさせるものであった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
そして、樫と角石とで包まれた沈鬱な死の室の周囲へ、それが渦のように揺ぎ拡がってゆくのだった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
…… 余の考がここまで漂流して来た時に、余の右足は突然|坐りのわるい角石の端を踏み損くなった。
— 夏目漱石 『草枕』 青空文庫
角石に遮られて三段に切れているのは妙だ。
— 夏目漱石 『草枕』 青空文庫
そこでガックリとなった奴を蹴返やいて、縄の端を解いてそこいらに在った道標の角石を結び付けた。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
乞食は角石を右手へ置いた。
— 国枝史郎 『銅銭会事変』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
角石(かくせき、かくいし、かどいし、つのいし、ついし) 岩石のひとつ。 姓のひとつ。 地名 岡山県岡山市北区建部町と久米郡美咲町にまたがって存在する共通の地名。角石(ついし)。 角石谷・角石畝(ついしたに・ついしうね) - 岡山県岡山市北区建部町の地名。鶴田村参照。 角石祖母(ついしそぼ) - 岡山県久米郡美咲町の地名。大垪和村参照。 山口県山陽小野田市角石(かどいし)
出典: 角石 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0