鬼の形相
おにのぎょうそう
表現名詞
標準
furious facial expression
文例 · 用例
かえって淫邪の鬼の形相を火で明かに映し出した。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
)神職 いよいよ悪鬼の形相じゃ。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
―― 風に乗って、飛んで、宙へ消えた幽霊のあと始末は、半助が赤鬼の形相のままで、蝙蝠を吹かしながら、射的店へ話をつけた。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
墓の下からこの世を呪いに出て来た屍鬼の形相であった。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
」 前へ踏み出そうとすると、鬼の形相ではねつける。
— THE ADVENTURE OF THE DYING DETECTIVE 『瀕死の探偵』 青空文庫
そして一刻も早くこのような幽鬼の形相から脱れたいと思った。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
驚いた喜平次は又もや夢中になって駈け出し、幸いに彼等の追跡を免れて、ホッとしながら、ある里にはいると、鶏の声がしたので、やれ嬉しやと思って道を急ぐと、傍の木蔭から、鬼の形相をした白髪の老婆が、珍しや喜平次といって抱きつき、ウンといって彼は気絶するという、怪談としては、ありふれた筋であった。
— 小酒井不木 『暴風雨の夜』 青空文庫
火事と、赤児の行方不明とに、自分の方を注意するものなぞあろうはずがないと安心してか、からだを半分以上のり出して、真紅な火光を、すさまじく引き歪んだ顔に受けて、いわば赤鬼の形相――声に出して、嘲りつぶやいている。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
作例 · 標準
例句