逆上せ者
のぼせもの
名詞
標準
文例 · 用例
露をだに厭ふ大和の女郎花降るあめりかに袖は濡らさじ――なんてのは、ありゃ、のぼせ者が作った小説でげす。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
突然に人の話の中へ喙をいれて、無礼ではないか」と五十嵐甲子雄が、かりにたしなめてみると、のぼせ者の老人は一向ひるまず、のこのこしゃあしゃあとして、「お前さんたち、近藤勇を買いかぶっていますよ。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
自分の父というものは、ぐうたらで、のんだくれで、のぼせ者で、人から煽てられれば、財産に糸目をつけなかった。
— 白雲の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
わからないと言えば、がんりきのようなのぼせ者を煽てて、この岩倉村に東西きっての大バクチがあるから行ってみろと、貸元までつとめて、がんちゃんが勢い込んでかけつけてみはみたが、事は以上示すところの如く、馬鹿をみたようなものであった。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫