切り場
きりば
名詞
標準
coal face
文例 · 用例
……海岸に石切り場がある。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
洞門と隣れる家に僧の来て鉦打ち鳴らす多比の夕暮 静浦から韮山の方へ出るトンネルの付近は地方有数の石切り場で、いくつかの洞が出来てゐて、一寸風変りな光景を呈してゐる。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
雑然たる工場と、ボンボンの箱のような小住宅が雑踏する巴里の郊外地帯を離れると間もなくブウレエの石切り場にさしかかる。
— 合乗り乳母車 ――仏蘭西縦断の巻―― 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
森とバリグラスのあいだにある石切り場をお墓にするように言いつけておくれ。
— THE HAGS OF THE LONG TEETH 『長歯の鬼婆』 青空文庫
「それを持ってついてまいれ」 村人たちはハゲワシの死がいを持って、司教さまについて石切り場のふちまで行った。
— THE HAGS OF THE LONG TEETH 『長歯の鬼婆』 青空文庫
「石切り場に死がいを投げ入れよ。
— THE HAGS OF THE LONG TEETH 『長歯の鬼婆』 青空文庫
これで鬼婆たちも終わりだ」 村人たちが死がいを石切り場の底に投げ入れると、雪のように白い七羽の白鳥が舞い上がり、飛んでいって見えなくなった。
— THE HAGS OF THE LONG TEETH 『長歯の鬼婆』 青空文庫
その次の晩も、切り場は河岸っぷちの派手な立廻りだった。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫