宿陣
しゅくじん
名詞
標準
文例 · 用例
明治元年(翁五十二歳)、藩主長知公京都へ御上洛の節、同地|紫野大徳寺内、龍光院に御宿陣が定められた。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
その中には、開城の前夜に芝増上寺山内の大総督府参謀西郷氏の宿陣で種々な軍議のあったことも出て来た。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
しかしこう惜しまるるもまた人の華だが」駄農 秀吉は三井寺に宿陣していた。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫
道西は、ここでは申し上げかねるが――という意を容子に見せたが、玄蕃允はそれに先手を打って、「こよいは宿陣して、引揚げは明日と相成るぞ。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
「こよい、脇本に営した敵は、堀秀政の先鋒で、秀吉は、後方の今庄に宿陣したらしい。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
また、今夜近くの河畔にきて宿陣している県軍は、きっと先に四散した城長の家臣が、残兵を集めて、黄巾賊へ報復を計っているに違いないということ。
— 桃園の巻 『三国志』 青空文庫
こうして、顕家の奥州軍は、年の瀬も正月もなく急いでいたが、都へ近づくほど、官軍方の聞えは悲風ばかりで、足利方の優勢は断然たるものがあり、一夜の宿陣も気が気ではなく、 みかどは如何なされし?
— 風花帖 『私本太平記』 青空文庫