浅木
あさぎ異読 あさき・あさっき
名詞
標準
crude wood (i.e. with many knots)
文例 · 用例
自ら曰く、「総軍をして滝川を渡り清井田原に本陣を移し、浅木、宮脇、柳田、竹広の線に於て決戦せん」と。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
即ち、浅木附近大宮|表へは馬場美濃守信房先鋒として、部将穴山陸奥守梅雪(勝頼の妹聟)以下、真田源太左衛門信綱、土屋右衛門昌次、一条右衛門|大夫信就等、中央、下裾附近柳田表へは、内藤修理昌豊を先鋒となし、部将武田逍遥軒|信廉(信玄の弟)、原隼人佐、安中昌繁等。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
丸山、大宮を守る佐久間右衛門尉が五千騎に向って、浅木辺より進軍する武田勢三千、その真先に、白覆輪の鞍置いた月毛の馬を躍らし、卯の花|縅の鎧に錆色の星冑|鍬形打ったのを着け、白旗の指物なびかせた老武者がある。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
多くの書生客の中にても、誠に我が注意を惹きしは、その頃大学予備門に通ひゐたまひし浅木|由縁といへる人なりき。
— 清水紫琴 『葛のうら葉』 青空文庫
朝は我が台所のものよりも、先だちて起き出でたまへば、睡き眼を母様に起こされたる下女の、また浅木さんが早起きしてツ、ついぞ祝儀の一ツも呉れた事はないにと小言くが例なるに。
— 清水紫琴 『葛のうら葉』 青空文庫
成らふ事なら浅木様のやうなお方に、そなたの行末頼みましたし。
— 清水紫琴 『葛のうら葉』 青空文庫
あれ母様浅木様のお袴が、あんまり汚れてみつともない、一ツ拵へてお上げなされてはと、思はず口走りて母様に笑はれたる事もあり。
— 清水紫琴 『葛のうら葉』 青空文庫
我とその人の、あらぬうき名を謡ふもあれば、わざと下宿料滞らせて、我も浅木並にしてほしし、かつは娘を添えものになど、聞くもうたてき事いひはやすを、母様いたく気遣ひたまひて。
— 清水紫琴 『葛のうら葉』 青空文庫
作例 · 標準
浅木の例文