幻辞.com

芸壇

げいだん
名詞
1
標準
文例 · 用例
勢急なる批評の言葉をもつて、何かといふ場合にはその平凡さを云々しなければならぬけれど、創作壇が特にその他の芸壇に比べて逡巡してゐるわけでもなからうし、寧ろ順調なる発達を遂げてゐるのではなからうか。
牧野信一 月評 青空文庫
が、露伴の名をして一躍芸壇の王座を争うまでに重からしめたのは『風流仏』であった。
内田魯庵 露伴の出世咄 青空文庫
純文芸壇は鎖国主義で、大衆文芸壇は開港主義だとね」問「防ぐだけの実力が無かったので、止むを得ず開港したんでしょう」答「そういう見方も一理あります。
国枝史郎 大衆文芸問答 青空文庫
貞奴の後に、彼地で日本女性の名声を芸壇にひびかしているのは歌劇の柴田環女史であろう。
長谷川時雨 明治美人伝 青空文庫
われは初めて、こゝに君がフランスの芸壇に出るアルチストなる事を悟りぬ。
永井荷風 舞姫 青空文庫
小杉さんは歴史を引くり返すとか、或は芸壇の屍山血河を大刀提げて乗り越えるとかいつたやうな、闘気熾んな「大家」ではないであらう。
木村荘八 小杉放庵 青空文庫
ぼくが年のわりにわれながら芸壇の消息を随分古いことまで知つてゐるのは、これ等のガクモンから来ます。
木村荘八 私のこと 青空文庫