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針の穴

はりのあな
表現名詞
1
標準
eye of a needle
文例 · 用例
十一 この古行燈が、仇も情も、赤くこぼれた丁子のごとく、煤の中に色を籠めて消えずにいて、それが、針の穴を通して、不意に口を利いたような女の声には、松崎もぎょっとした。
泉鏡花 陽炎座 青空文庫
ひとりこそ/\茄子を焼く、ほころびを縫ふ糸がなかなか針の穴に通らない、――人の知らない老境だ。
大田 行乞記 青空文庫
談話の次手に松川が塾の荒涼たるを歎ちしより、予は前日藪を検せし一切を物語らむと、「実は……」と僅に言懸けける、正に其時、啾々たる女の泣声、針の穴をも通らむず糸より細く聞えにき。
泉鏡花 妖怪年代記 青空文庫
○駱駝が針の穴をくぐるとは、それや無理な。
太宰治 古典風 青空文庫
身辺整理、きれいさつぱり、針の穴に糸が通らないのはさびしかつた。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
たとえば艱難なんじを玉にすとか、富める人の天国に行くは駱駝の針の穴を通るより難しとかいうことなどあるがために、ややもすれば人は貧乏の方がかえって利益だというふうに考えらるる傾きがある。
河上肇 貧乏物語 青空文庫
日本画を以て写実を行うよりは駱駝の針の穴を通る方がやさしいといいたい位である。
それを持つ特殊の個性によって生かさるべし 想像と装飾の美 青空文庫
しかも、針の穴程の知恵を持つて居て、それで、自惚加減と来たら、まるで、御話しにならない奴さ。
尾崎放哉 俺の記 青空文庫
作例 · 標準
この細い糸を針の穴に通すのは、なかなか難しい作業だ。
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彼は、針の穴を通すような精密な作業を軽々とやってのけた。
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子供のころ、祖母に針の穴に糸を通してもらうのが常だった。
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ウィキペディア

針の穴 とは、「非常に狭い開口部」の比喩として使用される用語。

出典: 針の穴 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0