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沼岸

しょうがん
名詞
1
標準
文例 · 用例
或る日妹娘が、いつものやうに、水面に小さな可愛らしい口を、ぽつかりと出して独唱をやつて居りますと、ふいに沼岸の草原にがさ/\と音がしました。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
その不思議なものは沼岸のところまでやつてきて、ぴんと頭をあげながらなれ/\しく、『淡桃色のリボンをつけたお嬢さんよ、なんといふ、美しい声をおもちでせう。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
』 かう言つて沼岸のしげみから出てきましたのは、妹のいつた青い小父さんでした。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
青い小父さんは、つまさきで立つて、空にむかつて棒のやうな体にしたり、からだをくる/\と石ころのやうに小さくしてしまつたり、沼岸の柳の枝にからだを巻つけたり、それはさまざまな舞踊やら曲芸やらをやりました。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
それから五日程して、よく沼岸の砂地にあそびにくる、尻尾の短い赤い小鳥が姉さんの居処をしらしてくれました。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
それから五六日して、沼岸に赤い小鳥があそびにきましたので、『あの子は、まだねむつてゐるでせうか。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
それから五六日経つて、沼岸に赤い小鳥が来ましたので親達はまた、『姉娘はまだねむつてゐるでせうか。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
しかし妹娘の魚だけは、なにかしら悲しい気持がこみあげてきましたので、さめ/゛\と沼岸にいつまでも泣いて居りました。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫