斑鳩
イカル異読 いかる
名詞
標準
Japanese grosbeak (Eophona personata)
文例 · 用例
斑鳩物語も其の通である。
— 夏目漱石 『高浜虚子著『鶏頭』序』 青空文庫
いづこにか薄日さし、きしりこきり斑鳩なげく寂寥や、空の色なほ紅ににほひのこれど、静かなる、はた孤独、山間の霧にうもれて悔と夜のなげかひを懇に通夜し見まもる。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
「白羊宮」より(明治三十九年)ああ大和にしあらましかばああ、大和にしあらましかば、いま神無月、うは葉散り透く神無備の森の小路を、あかつき露に髮ぬれて、往きこそかよへ、斑鳩へ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
ああ大和にしあらましかばああ、大和にしあらましかば、いま神無月、うは葉散り透く神無備の森の小路を、あかつき露に髮ぬれて、徃きこそかよへ、斑鳩へ。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
あの足の色が赤くて、羽に青い斑の入つた斑鳩も、他の小鳥の中にまじつて、好きな榎木の實を食べに來ました。
— 島崎藤村 『ふるさと』 青空文庫
今日初めて斑鳩といふ鳥を聴いた、ほがらかな声音である。
— 昭和十四年 『旅日記』 青空文庫
四 太子のお住まいになっていたお宮は大和の斑鳩といって、今の法隆寺のある所にありましたが、そこの母屋のわきに、太子は夢殿という小さいお堂をおこしらえになりました。
— 楠山正雄 『夢殿』 青空文庫
するとその時、寝ていたこじきが、むくむくと頭をあげて、「斑鳩や富の小川の絶えばこそ我が大君の御名を忘れめ。
— 楠山正雄 『夢殿』 青空文庫
作例 · 標準
早春の森に、斑鳩の「ツキ・ヒ・ホシ(月日星)」と聞きなされる澄んだ囀りが響き渡る。
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冬の公園で、太く黄色い嘴が特徴的な斑鳩の群れが、地面に落ちた榎の実を熱心に啄んでいた。
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「あそこに止まっているのは斑鳩かな」と、彼は双眼鏡を片手に梢の先を指差した。
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斑鳩はアトリ科の鳥で、その鳴き声が「イカルコキー」と聞こえることが名前の由来の一つとされる。
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