髪既
かみすんで
名詞
標準
文例 · 用例
諸国武者修業の豪傑とは誰の眼にも見えるのが、大鼻の頭に汗の珠を浮べながら、力一杯片膝下に捻伏せているのは、娘とも見える色白の、十六七の美少年、前髪既に弾け乱れて、地上の緑草に搦めるのであった。
— 江見水蔭 『怪異黒姫おろし』 青空文庫
山下さんは古い法学士で、鬢髪既に霜を置いているのに、二流会社の一課長に過ぎない。
— 佐々木邦 『嫁取婿取』 青空文庫
頭髮既に白い私がこれを編むのは、自分の青年時代を編むやうなものである。
— 島崎藤村自選 『藤村詩抄』 青空文庫